第2回に向けて:フィルム試写

第1回EC上映会の翌日、早速次回のために
第2回ゲストの川瀬慈さん(映像人類学研究者/国立民族学博物館助教)と
一緒に、フィルム試写を行いました。

川瀬さんのご専門はアフリカの音楽、芸能を中心としたフィールドワークですが、
ECフィルムのメッカであるドイツ・国立科学映画研究所との交流も深く、
私たち上映メンバーにとっては遠い本家ECとの間をつないでくださる
長くて丈夫な橋のような存在です。
第1回開催にあたってはいろいろアドバイスをいただき、
チラシの「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカとは?」の文章も
書いていただいたりと、何かとお世話になっております。
■川瀬慈さん公式HP→ http://www.itsushikawase.com/japanese/

朝10:30、初台駅の東京光音さん集合。
参加メンバーは川瀬さん、ポレポレの大槻、佐久間、中植。
大槻とわたくし中植はギリギリストぶりを発揮して

10:30オンタイムめがけたデッドヒート。
お恥ずかしいところをお見せしました。

東京光音さんには上映映像を16mmフィルムからDVDに変換する

作業をしていただいており、プログラム選定にあたっては

スタインベックという機械をお借りして試写をしています。
今後のため、スタインベック使用方法が大槻から
佐久間に伝授されているようす。(わたしは戦力外…)

作品選定にあたっての情報はフィルムインデックスに乗っているタイトルの他はなく、
たとえば「アイポ族(西ニューギニア 中央高地) /植物のマジック / 1976 / 04'30"」
といった具合で、シロートには何が行われている映像なのか全く想像がつきません。
すべてはゲストの方にピンときたキーワードで拾っていただくわけです。

この日は川瀬さん選のアフリカの音楽と踊りを中心にした全7タイトル。
音楽や踊りのおもしろさ、文化や時代の違いもさることながら、
ちょっとしたことから垣間見える暮しの様子や、
表情から感じる人間性もECフィルムの魅力だなあと思います。

川瀬さん、タイトルからの予想を
「いい意味で裏切られた!」と身を乗り出す場面もありました。

アフリカもアジアも、芸能にまつわる人々のありようは
不思議なくらい共通点がある、という川瀬さんのお話に、
折しも亡くなられた小沢昭一さんに思いを馳せたりもしました。

間もなく決まるであろう第2回のプログラム、どうぞお楽しみに!

(ポレポレ中植)