連続上映会 【3】 「かご編み」

ECフィルムには「かご」の作り方を記録した映像が23。地域も形も用途も実にさまざまです。加えて、生活の道具として「かご」が使われる場面を記録しているものを含めれば数は知れず。

 

バスケタリー作家の本間一恵さんは自ら「作る人」の視点で多くのECフィルムを視聴し研究や制作に役立ててきました。

第3回は彼女のコレクションである美しく不思議で面白い世界各地の実物の「がご」も見せていただきながらの上映会です。世界を股にかけ里山利用の研究と実践をしてきた中川重年さんには、材料となる植物や「かご」をめぐる暮らしについても聞いてみたい。

 

見るほどに、知るほどに頭の中には「かご」とはなにか?という疑問符が増殖し、身の回りのあらゆるものが「かご」に見えてしまう病に。あなたもきっと…。


■日時 : 2013年3月22日(金)18:30 open/19:00 start

■会場 : Space&Cafeポレポレ坐 (東中野)

■料金 : 予約1,000円/当日1,500円(+要ワンドリンクオーダー)

■予約 : 03-3227-1405 (ポレポレタイムス社)

Email : event@polepoletimes.jp

上映プログラム

コファン族(南コロンビア モンターニャ)マニオクの圧搾カゴティピティ編み/06'00"/1970

コファン族(南コロンビア モンターニャ)マニオクの晒し/07'00"/1970

カラジャ族(ブラジル アラグアイア地方)大きなむしろ編み/12'00"/1960

アカ族(タイ チェン・ライ県)蓋つきの籠編み/16'30"/1965

クラホ族(ブラジル トカンティンス地方)手さげかご編み/06'00"/1969

クラホ族(ブラジル トカンティンス地方)ヤシの葉の玩具づくり/10'00"/1965

アルファコ族(コロンビア シェラ・ネヴァダ・デ・サンタ・マルタ)竜舌蘭繊維の糸づくりと紐づくり/08'30"/1969年 

リマイベ族(西アフリカ オートボルタ)ドーム家屋の建築/09'00"/1962

*民族名、撮影地名には、現在では用いられない名称がございますが、製作当時の表記を尊重しました。

ゲスト

本間一恵

バスケタリー作家。1980年代はじめ、関島寿子の指導のもとに、新しい造形方法としてのかご(バスケタリー)に出会う。以後、伝統的なかごの作り方を学びつつ、現代バスケタリーの作品を制作し、個展、グループ展で発表。1989~バスケタリーニュース編集人。和光大学、京都造形美術大学通信部等でバスケタリーを講習。2005青谷上寺地遺跡、2011東名遺跡、2012三内丸山遺跡出土のかごを復元制作。著書『クラフトテープで作る』(日本ヴォーグ社)。 

 

*第3回ゲスト本間一恵さんのお宅訪問記→「EC上映顛末記」(blog)

 

中川重年

1946年広島市生まれ。京都学園大学バイオ環境学部教授。元神奈川県自然環境保全センター専門研究員、国立歴史民俗博物館客員教授。広葉樹の森林・樹木を中心とした環境デザイン、利用が専門。大都市の背後にある北摂の山々の雑木林がフィールド。根曲がり杉の間伐材でアルプホルンを制作したり、雑木林の手入れをピザ窯やバウムクーヘンで楽しむなど、森遊びの達人。著書は、『森づくりテキストブック』(山と渓谷社)、『日本の樹木』(小学館)、『日本の山菜』(小学館)、『イネとスギ』(岩波書店、共著)、『検索入門針葉樹』(保育社)。

*上の写真は本間一惠さんの収蔵品。上映作品に出てくる籠ではありません。